阿波晩茶とは?

阿波晩茶の由来

 

阿波徳島に伝わる伝説によると弘法大師が19歳のとき、約1200年前に、慈眼寺、太龍寺、平等寺、薬王寺建立のため巡錫(じゅんしゃく)の折、この地方に自生する山茶を発見して製茶製法を教えたのが阿波晩茶の始まりだとされている。上勝町・相生地区にまたがる地域で阿波晩茶の製法文化があり合致する。

茶の木は日本にもともと自生していたとされる説と外来説があるが、お茶の文化も仏教とともに伝わったとされる。

茶木はツバキ科ツバキ属の常緑樹で、温帯から熱帯にかけて生育しているが、原産地は東南アジアでインドから中国南部、雲南省に延びる山系が原産地に一つに数えられている。製茶の種類は、緑茶、ウーロン茶、紅茶などがあり、阿波晩茶もその中の一つの後発酵茶製法である。その中でも阿波晩茶は独特の製法でさわやかな旨味と酸味があるお茶である。

 

阿波晩茶の伝統製法

茶木の茶葉を真夏まで生育させて収穫し、固く大きく育てた茶葉を一度、熱湯で釜茹でにして湯掻きその茶葉を擦り、樽に酸素を抜きながら押し詰めにし、重石をのせて微生物乳酸菌による発酵を待つ。約2週間から1ヶ月程度、樽漬けにした後、茶葉を樽から出して天日干しにして乾燥させて完成。

 

この阿波晩茶の製法でカフェインが少なくなり、植物性乳酸菌発酵による整腸として、または高血圧や糖尿にも効果があると大学などで研究が進み新聞で掲載されて注目されています。